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落花生の栽培

 1.初めに
 
落花生の原産地は南アメリカのアンデス地方といわれています。日本で栽培され出した のは明治に入ってからです。ハウスやトンネルでの野菜づくりが増える以前は千葉、茨 城等関東地方のたいがいの農家は落花生を作付けしていましたが、現在は減少傾向にな っています。
落花生には人間に必要とされる脂肪分やタンパク質を多く含み、美容と健康を整えるミ ネラル類やビタミン類も多く、とくにビタミンEは老化防止の働きをします。落花生の 脂肪分は動物の脂肪と違ってコレステロールはなく、含まれるオレイン酸という脂肪分 は悪玉コレステロールを減らす働きが有ります。最近では落花生の渋皮にも健康に良い 成分の存在することが分かってきました。まさに落花生は自然食の王様なのです。
そういう優秀な作物である落花生の栽培も実は簡単にできるのです。あなたも落花生作 りに挑戦してみましょう。
 
 2.落花生の種の蒔きごろ
 
落花生の発芽には地温20度C以上が必要です。低温の土の中に種を蒔いても発芽しません。 ビニールを張って地温を高める栽培もあります。これをマルチ栽培といいます。ですから、一般的には外気温が25度Cを超えることのある5月中旬〜6月にかけて種 を蒔きます。
 
 3.土づくりをしましょう
 
1平方m当たり約100gの肥料をまきます。この肥料はN(窒素):P(燐酸): K (カリ)が3:10:10程度の野菜用肥料を使います。これはホームセンター等で売 っております。酸性度の強い土壌には石灰類を100〜150g程度まきます。落花生 はPH(酸性・アルカリ酸)が5.5〜6に適応した作物ですので酸性度の強い土には アルカリ性の石灰を補強して土壌改良が必要となってきます。
晴れて土が乾いている日に肥料をまいてよく耕します。10cm〜15cm程度の深さに耕 せばいいでしょう。堆肥や腐葉土を使えばなをさら効果的です。
 
 4.いよいよ種を蒔きます
 
種は生の乾いてキズのないものを用意します。皮がむけたり、割れた落花生では発芽し ません。株間は25〜30cmで1〜2粒づつ蒔きます。畝幅は40〜45cmにしま す。従って1平方m当たり約20粒あれば足ります。肥料をまいて耕してからすぐ種を 蒔いても大丈夫ですが、土づくりしてから1週間程度おいて土に肥料を馴染ませてから 種を蒔いたほうがいいでしょう。肥料が土中のバクテリアと反応して熱がでますので、 その熱が根を傷める事があるからです。
種は横置きにし指で1〜2cm程度沈め土を掛けます。落花生の種は極端な水を嫌う性 質をもっていますので、雨降り中とか雨後直ちには避けましょう。カラスや鳩等の鳥害 から守るのにミシン糸を四周に張るのも効き目が有ります。
 
 5.発芽
 
種を蒔いて1週間〜10日で発芽します。菜園等路地で落花生を栽培する場合は土壌に 水分が蓄積されていますので水やりの必要は有りません。時たま降る雨で十分です。 ビニール(マルチフィルム)を張って種を蒔けば5〜6日で発芽します。 落花生の種は土の中に入ると1日で“胚軸”という根を作り出す基が伸びだし2cm程 度になると根(主根)が出てきます。この根が伸び始めるに連れて地上で発芽を開始し ます。種の中で葉になるころ(幼芽)に異常のあるときは発芽しにくい事が有ります。 この事を幼芽褐変症といいます。 種の発芽しなかった所は早め(他の発芽が確認されて1週間以内)に補充蒔きか移植を しましょう。
 
 6.発芽してからの楽しみと観察
 
発芽してから40日ぐらい経つと小さな黄色い花が咲いてきます。この花は朝咲いて昼頃に は萎んでしまいます。最終的には1本の株で250〜300の花芽をつけるといいます。 1週間もすると萎んだこの花の元から紐のようなもの(これを専門用語で子房柄といい ます)が伸びてきます。この紐がだんだん伸びて土の中に入って2〜3cmのその先端 に落花生のさやをつけます。花が咲いてから85〜90日程度で収穫できます。
 
 7.栽培上の注意点
 
落花生は夏の作物で水をそれ程必要としませんが、紐が落ちて土に差し込んだ時に土が 乾燥しているような場合は水をまいて上げましょう。土の中でできたさやの中はまるで水を含んだ“ゆりかご”みたいになっておりその中で豆を育てています。あまりに乾燥 するとそのゆりかご内の水が不足し豆の生育に影響を及ぼします。ですから、紐が差し 込んだら2〜3回水をまいてあげましょう。
また、落花生自身の石灰分が必要となってくるのが花の咲き始まる時ですので、この頃 1平方m当たり約50〜100g全面に蒔いて軽く耕し落花生の木の元に土を寄せまし ょう。これを中耕・培土といいいます。
草取りは常時必要ですが、紐が土に差し込んでからの草取りは止めましょう。差し込ん だ紐は草取り等で抜かれてしまうと元に埋めてもさやをつけないのです。
7月頃になって高温多湿になると油虫等の発生が有りますので駆除が必要です。殺虫剤 は市販されています。
 
 8.待望の収穫です
 
種を蒔いてから130日〜135日、花が咲いてから85日〜90日で収穫できます。 収穫の目安は木でも分かります。下枝が枯れ始めたらいいでしょう。実際は試し掘りし さやの網目やさやの中の実の色で判断します。ですから何時蒔いたか、何時花が咲いた か記録しておけば容易に収穫時期がわかります。
掘り起こした落花生は木を下に実を上にして天日乾燥します。これを地干しといいます。 これを10日ほどすると落花生の出来上りです。この時の豆の水分は20%程度で8分 乾燥程度といいます。保存するにはなおさら乾燥が必要で水分が7%程度になるまでに します。しかし8分乾燥程度でも煎って食べることができます。
収穫した落花生を充分に乾燥し通気性が良く涼しい場所に保管しておけば来年もまたそ のムキ実を種にすることができます
 
 9.落花生のおいしい食べ方あれこれ
 

(1)掘りたてを塩ゆでにして食べます
掘りたての落花生を水洗いし、25cm程度の鍋に水をいれ大匙3〜4杯程度の塩を いれて水のままから落花生と共にゆでます。40分程するとゆで上がり、お湯を切 ってさませば食べられます。枝豆以上においしく食べられます。日持ちがしません ので残ったゆで落花生は冷蔵庫に入れましょう。また冷凍しても保管できます。圧 力鍋なら同様にして10分程でできます。

(2)煎って食べます。
さやのまま中火で油をひかず塩を少し加えてフライパンで約30分程転がせば煎り 上がります。落花生の香りがしてきたら食べ頃です。 さやを割ったムキ実でも同様にしてできますが、こげやすいのでフライパンの動き はできるだけ止めないで煎ってください。

(3)ピーナッツ味噌ができます
初めに油をひいたフライパンを温め、ムキ実を入れて煎ります。こげやすので菜 箸等で常に豆を動かしましょう。15〜20分すると豆は煎り上がります。次に油 を若干ひいたなべに味噌と砂糖を入弱火でよく混ぜ合わせます。そして先に煎っ た豆をいれて味噌をくるめば出来上りです。蜂蜜をくわえると甘みが増します。

(4)落花生の煮豆ができます
1晩以上水に漬けた豆を水きりし別の鍋に水を入れ、醤油、砂糖、味醂等を加えて 一緒に弱火で煮込みます。こげやすのでしゃもじ等でかき混ぜましょう。水気が なくなったら出来上りです。

(5)バター・ピーナッツができます
まず豆を90度C程度のお湯につけます。すると豆に付いた渋皮がするりとむけま す。渋皮のむけた豆は十分に水をきっておきましょう。次にテンプラ鍋に油を入れ 180度C程度に加熱し、その中に豆を入れてフライします。7〜8分程できつね 色になります。そしたら豆を取り出し、塩、マーガリン等をくるめば出来上りです。

(6)その他にも落花生を使った調理法はたくさんあります。

 
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